はじめに
TOEICのリスニング強化を目的に発音を学習したいと思い、『オドロキモモノキ英語発音 子音がキマればうまくいく』を購入しました。
全て読み終えて、とてもいい本だなと思ったので、今回 紹介させていただきます。
オドロキモモノキ英語発音 とは
下記、この本の概要です。
著者:藤澤 慶巳 (言語学博士号、音楽博士号を保有 ) 頁数:191ページ 時間:1時間05分44秒 (付属CDの再生時間) 目次: Part1. 単音の発音 (n,r,sh...etc) Part2. 単語の発音 (cut,before...etc) Part3. 文の発音 (音がつながる:like it, 消える:big game) Part4. トレーニング
デザインとしては、字が大きく、余白は広くとっているので とても見やすいです。
ボリュームも、CDを流して発音練習をすれば、1時間ちょっとで1周できます。
私としてはちょうどいい時間です。詰め込みすぎず、薄すぎず。といった内容でした。
以下、著者の言葉です。
日本人は、母国語である日本語の発音の特徴に引っ張られて、英語をうまく発音できない
日本語は子音の割合が4割に過ぎないが、英語は子音が8割を占める!
英語発音は子音がキマればうまくいく!
本のタイトル通り、ネイティブっぽく話せるかは子音で決まる!そして、こういうふうに発音したら子音がキマる! といった内容の本になっています。
この本のここが良い!
オドロキモモノキ英語発音のいいところは、一言でいうと、英語と日本語の差分が明記されていることだと思います。
いままでの発音の本
私は以前、2冊ほど発音の本を買ったことがありますが、どちらも私には合いませんでした。
これらの本は、英語の発音にのみフォーカスを当てていたからです。
舌の位置はここ。顎の位置はここ。音を響かせるのはここ。
目指すべき理想の音。ゴールだけが載っている本でした。
オドロキモモノキ英語発音 好きな点①
この本では、日本語の発音 と英語の発音の特徴、違いにフォーカスを当てています。
日本人が "R" を発音する場合は、こうなることが多い。日本人の場合、こう意識すると ネイティブの "R" の発音になるよ。といったことが記載されいます。
つまり、ゴール(英語の発音)がわかり、現在地(日本語の発音)がわかることで、ゴールまでの差分がわかる。その差分をなくせば、理想の発音ができる。ということが理解できる内容になっています。
また、発音の方法についても、日本人を意識して書かれています。
日本語ネイティブがLを発音する場合、普段舌の筋肉を使い慣れていないため、舌に力が入らずLが目立ちません
舌の筋肉が発達していない日本語ネイティブにとって、前歯の後ろに舌を押しつけるのはとても困難なのです。
日本人には、ネイティブと同じ方法で発音しても難しい。という考え方に驚きました。しかし、納得もしました。
こういった内容も、日本語と英語の差分を意識した考え方だと思います。
英語の発音だけをフォーカスした本を読んでいたときは、"舌を前歯に付けて" などの表現を いまいち理解できずにいましたが、理由がスッキリと理解できました。
自分の現在地がわからず、目標の場所への行き方がわからなかったんだと思います。
オドロキモモノキ英語発音 好きな点②
自分のわからない箇所がわかる構成になっていると思います。
この本では、日本語にはない、英語の特徴を 下記のように順序立てて説明しています。
- 単音の発音(のばせる子音)
- 単音の発音(爆発させる子音)
- 単音の発音(日本人が誤解している子音)
- 単語の発音(母音)
- リエゾン(音のつながり)
- シンコペーション(英語のリズム)
どこまで自分は理解しているのか、どこから理解していないのかがわかる構成になっていると感じました。
ちなみに私は、リエゾンが入るとまったく聞き取れなくなります。
自分がわからない箇所がわかるということは、自分の現在地がわかるということです。
この本を読んで、思ったことはこうです。
わからない箇所を理解し、そこを勉強して わかるようになれば、英語の発音、聞き取りができるようになる!
そう強く思えた とても素敵な本でした。
この本をどんどんやりこんで、英語の発音の特徴をしり、リスニング向上を目指していこうと思います。
以上、「『オドロキモモノキ英語発音 子音がキマればうまくいく』をやってみました!!直観的ですごく良いです!!」でした。